出題内容
現在 日本国内で受験できるTOCFL試験は、ヒアリングパート(聴解/中文:聽力測驗)とリーディングパート(読解/中文:閱讀測驗)から構成される『聽讀測驗(聴読試験:TOCFL Listening & Reading)』試験です。
各レベルの求められる語学能力は以下の通りとなります。
■入門基礎級(Band A)
<ヒアリング(聴解)>
- 第一部:図の説明(図画選択肢)、第二部:問答理解(図画選択肢)、第三部:対話理解(図画選択肢)、第四部:対話(文章選択肢)に分かれています。
- 第一部~三部は三択問題で、第四部は四択問題です。
- 試験問題は全部で50問で80点満点。試験時間は60分です。
パート | 題型 | 說明 | 設問数 |
---|---|---|---|
第一部 | 図の説明 | 各設問に描かれている図を見て、問題を聴いた後、正しい答えを選択する | 25題 |
第二部 | 問答理解 | 短い会話文を聴いた後、会話の内容に一致する図を選択する | 15題 |
第三部 | 対話理解 | 長めの会話文を聴いた後、質問に基づき会話の内容と一致する図を選択する | 5題 |
第四部 | 対話 | 2人の会話を聴いた後、質問に基づき会話内容と一致する答えを選択する | 5題 |
<リーディング(読解)>
- 問題は第一部:単文理解、第二部:図の説明、第三部:選択穴埋め、第四部:段落の完成、第五部:読解理解に分かれています。
- 試験問題は全部で50問で80点満点。試験時間は60分です。
パート | 題型 | 題型 | 設問数 |
---|---|---|---|
第一部 | 単文理解 | 各設問に書かれている説明文と一致する図を選択する | 15題 |
第二部 | 図の説明 | 問題ごとに一枚の図が描かれているので、図の内容に一致する説明文を選択する | 15題 |
第三部 | 選択穴埋め | ある場面の図の下に5つの文章が書かれているので、図の内容に一致する正しい答えを選択する | 10題 |
第四部 | 段落完成 | 短文内にある5か所の空欄に合う答えを6つの選択肢から選んで回答する | 5題 |
第五部 | 読解理解 | 短文を読んだ後、質問に基づき文章に一致する答えを選択する | 5題 |
■進階高階級(Band B)
<ヒアリング(聴解)>
- 第一部:対話と第二部:モノローグ問題からなります。
- 試験問題は全部で50問、4択問題。80点満点で試験時間は60分です。
パート | 題型 | 說明 | 問題数 |
---|---|---|---|
第一部 | 対話 | 二人の会話を聴いた後、質問に基づき会話内容と一致する回答を選択する | 30題 |
第二部 | モノローグ | 文章を聴いた後、質問に基づき文章の内容と一致する回答を選択する | 20題 |
<リーディング(読解)>
- 第一部:選択穴埋め問題と第二部:読解理解からなります。
- 試験問題は全部で50問、4択問題。80点満点で試験時間は60分です。
パート | 題型 | 說明 | 題數 |
---|---|---|---|
第一部 | 選択穴 埋め | 短文内にある空欄に合う答えを4つの選択肢から選び、正しい文章を完成させる | 15題 |
第二部 | 読解理解 | 資料や短文を読んだ後、質問に基づき文章の内容と一致する回答を選択する | 35 題 |
■流利精通級Band C
<ヒアリング(聴解)>
- 第一部:対話と第二部:モノローグ問題からなります。
- 試験問題は全部で50問、4択問題。80点満点で試験時間は60分です。
パート | 題型 | 說明 | 問題数 |
---|---|---|---|
第一部 | 対話 | 二人の会話の後、質問に基づき会話内容と一致する回答を選択 | 25題 |
第二部 | モノローグ | 文章を聴いた後、質問に基づき文章の内容と一致する回答を選択 | 25題 |
<リーディング(読解)>
- 第一部:選択穴埋め問題と第二部:読解理解からなります。
- 試験問題は全部で50問、4択問題。80点満点で試験時間は60分です。
パート | 題型 | 說明 | 題數 |
---|---|---|---|
第一部 | 選択穴埋め | 短文内にある空欄に合う答えを4つの選択肢から選び、正しい文章を完成させる | 15題 |
第二部 | 読解理解 | 資料や短文を読んだ後、質問に基づき文章の内容と一致する回答を選択する | 35題 |
合格基準
1) 合格点
- TOCFLでは、ヒアリング(聴解)、リーディング(読解)問題とも80点満点です
- ヒアリング(聴解)、リーディング(読解)のパート別、階級別に合格点が設けられており、合格点を超えていれば該当の判定レベルに合格となります。

2)基準スコア
- TOCFLでは合格点のほかに「合格証書発行の基準スコア」があります。
- 各レベルについて、取得スコアによって二つの判定レベルのいずれか、もしくは不合格の判定がされます。
- トータルスコア、ヒアリング(聴解)スコア、リーディング(読解)のスコアがそれぞれ基準点以上を取得した場合、相当する判定レベルの合格証書が発行されます。

【(補足)合格点と基準スコアについての解説】
<Band Aを受験した事例>
■入門級(A1)
・合格点
→ ヒアリング(聴解)41点以上 / リーディング(読解)42点以上
・基準スコア
→ ヒアリング(聴解)37点以上 / リーディング(読解)38点以上 / トータル 83点以上

◆ ヒアリング(聴解)・リーディング(読解)の点数が合格点を超えていれば合格 → Dさん
◆ ヒアリング(聴解)・リーディング(読解)のいずれかの点数が合格点を超えていない場合でも、各パートの基準点とトータルスコアを超えていれば合格 →Kさん、Nさん
◆ ヒアリング(聴解)・リーディング(読解)のいずれかが合格点及び基準点以上の場合であってもトータルスコアが足りていなければ不合格 → Gさん