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【開設】台湾本科正規留学 無料相談室

このたび、医仁中国語では台湾本科正規留学を目指している人や進路/進学について迷っている人を対象に、台湾本科正規留学 無料相談室を開設いたしました。

台湾本科正規留学のイロハから、大学の選び方、必要な手続きやスケジュール、中国語の学習方法まで、気になっていることや悩んでいることなど、お気軽にご相談ください。

日本国内の大学進学と台湾留学のどちらにするか迷っている、など進路全般に関するお悩みでも受付けています。

ご相談は予約制とし、対面、オンラインのどちらでも対応いたします。

お気軽にご利用ください。

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台湾の大学最新情報

6月に入り関東地方は梅雨入りしていますが、
ここ大阪の梅雨入りはまだ。
日差しが強く蒸し暑い日が続いています。

さて、台湾正規留学を皆さま向けに
台湾の大学情報をまとめたサイトを公開いたしました。

台湾留学の際の大学選びの参考にご活用いただければ幸いです。

台湾の大学情報満載
https://ijinclsoverseas.com/abroadstudy_tw/info-univ/

2023年秋入学の情報はまだ発表されていませんが、
発表され次第、順次更新してまいります。

台湾留学先の大学選びにお悩みの人
気になる大学の詳細について知りたい人は
お気軽にお問い合わせくださいね。

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知っていますか?台湾で多い姓(名字)TOP10!

台湾で一番多い姓(名字)を知っていますか?
みなさんの台湾のお友達やお知り合いはどんな名前の人が多いですか?
王さん?李さん?郭さん?

2018年に台湾内政部が発表した現時点での最新データをもとに、人口約2,300万人の台湾人の姓(名字)を見ていきます。

1、台湾人に多い姓(名字)TOP10

順位姓(名字)人数比率
陳(chén)2,627,995人11.1%
林(lín)1,960,443人8.3%
黃(huáng)1,426,788人6.1%
張(zhāng)1,242,595人5.3%
李(lǐ)1,208,829人5.1%
王(wáng)967,622人4.1%
吳(wú)952,464人4.0%
劉(liú)743,179人3.2%
蔡(cài)686,717人2.9%
10楊(yáng)626,244人2.7%
出所)台灣內政府『全國姓名統計分析』(中華民国107年)

2、第一位は「陳」さん

現在、台湾でもっとも多い姓(名字)は「陳(chén)」でした。
台湾全土で約260万人、全人口の11%以上を占めています。台湾人の十人に一人は陳さんということになります。

台湾22行政区域のうち、20の行政区で「陳」は人口第一位に輝いており、台湾全土で「陳」の比率が高いことがうかがえます。

ちなみに「陳」が第一位ではない行政区域は、宜蘭縣と雲林縣でどちらも「林」が第一位となっています。

なお、中国では「陳」は五番目に多い姓(名字)となっています。
「陳」姓は中国では福建省、広東省といった南方エリアで人口比率が高い姓(名字)です。台湾と中国南方エリアとの歴史的な結びつきの強さも感じますね。

3、台湾の姓(名字)の9割以上は「単姓」

一位から十位のランキングを見て気づくことはないでしょうか?

すべて一文字の姓(名字)ですね。
台湾や中国では、漢字一文字からなる姓(名字)は「単姓」、二文字以上の漢字からなる姓(名字)は「複姓」と呼ばれています。

データによると、現在台湾の戸籍に登録されている1,832種の姓(名字)のうち1,722種は単姓です。人口で見ると台湾人の99.87%の人が単姓となっています。

項目姓(名字)の数量人数比率
単姓1,72223,543,930人99.87%
複姓11027,518人0.12%
その他2,826人0.01%
合計1,83223,574,274100%
出所)台灣內政府『全國姓名統計分析』(中華民国107年)

台湾で複姓の人は非常に珍しいということですね。

4、複製で一番多い姓(名字)は?

では、複姓で一番多い姓(名字)も見てみましょう。

順位姓(名字)人数
張簡(zhāng jiǎn)9,059人
歐陽(ōu yáng)7,860人
范姜(fàn jiāng )4,300人
周黃(zhōu huáng)590人
江謝(jiāng xiè)523人
出所)台灣內政府『全國姓名統計分析』(中華民国107年)

台湾で約27,000人存在する複姓のうち、もっとも多いのは「張簡(zhāng jiǎn)」でした。

「張簡」氏のルーツは、明朝時代の漳州(現在の福建省)にまでさかのぼります。清朝に入ると、張簡家の子孫は台湾の高雄市付近に移り住み多くの子孫を残しました。
現在でも複姓が一番多い行政区域は高雄市で、約7,200人の張簡さんが生活しています。

中国大陸をみると、一番多い複姓は台湾では第二位の「欧陽(ōu yáng)」。
湖南省、広西省を中心に中国全土に約112万人いるそうです。

おまけ:中国姓(名字)TOP10

さいごに中国の姓(名字)TOP10も掲載します。
中国では「王」と「李」が長年一位の座を競っています。第五位まで「王、李、张、刘、陈」の5大姓で人口の3割を占めていると言われています。

台湾で一位の「陳」は中国では第五位、二位の「林」は第十八位となっています。

順位姓(名字):簡体字姓(名字):繁体字
王(wáng)
李(lǐ)
张(zhāng)
刘(liú)
陈(chén)
杨(wáng)
黄(huáng)
赵(zhào)
吴(wú)
10周(zhōu)
出所)中国公安戸政管理研究中心

中国のデータは以下に詳しく掲載されています。
◆中華人民共和国中央人民政府
http://www.gov.cn/xinwen/2021-02/08/content_5585906.htm

日本同様、姓(名字)は地域性があるので台湾と中国を比較しながら見ても面白いかもしれませんね。


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日本人の多い台湾の大学はどこ?

留学しようと台湾の大学を選ぶ際に、学生の人数や日本人留学生の人数を気にする人も多いと思います。

今回は、台湾の統計局が公表している110 学年度(2021-2022)のデータをもとに、学生数の多い大学や日本人留学生の多い大学をランキング形式で紹介いたします。
これから台湾への留学を検討している人は、ぜひ大学選びの参考にしてください。

別のブログで日本人留学生が多い台湾の大学TOP20も紹介しています。
こちらもご参考ください。
日本人の多い台湾の大学トップ20

1.学生数 TOP5 (※学部生、院生)

ランキング大学名所在地学生数
1國立臺灣大學台北市31,292人
2淡江大學新北市22,665人
3中國文化大學台北市22,290人
4國立高雄科技大學高雄市21,841人
5國立成功大學台南市20,869人

※台湾統計局の『110 (2021-2022) 學年度 大專校院校別學生數』をもとに作成
※「学生」は学士、修士、博士課程の在籍者のみ。交換留学生及び語学留学生等は含みません

110学年度のデータによると、学生数(学部生、院生の合計)が一番多いのは台湾大學で合計31,000人以上の学生を擁しています。

台湾大學の学生の内訳をみてみると学士課程の学生数は約17,000人。全体の6割にも達しません。実は学生数第二位の淡江大學(学士:約20,700人)や第三位の中国文化大學(学士:約20,200人)より学士課程の学生の数は少ないのです。

しかし、修士課程に1万人以上、博士課程に3,600人以上在籍おり、台湾大学は合計数で第一位となっています。台湾大學は専門的な研究に注力していることがうかがえますね。

2.外国人留学生数 TOP5 (※学部生、院生)

ランキング大学名所在地外国人留学生数
1明新科技大學新竹縣1,245人
2國立臺灣大學台北市1,214人
3銘傳大學台北市1,111人
4國立成功大學台南市1,064人
5國立臺灣科技大學台北市1,064人

※台湾統計局『110 (2021-2022) 學年度 大專校院境外學生人數統計』をもとに作成
※「外国人留学生」は外国籍留学生を対象としています。華僑生や陸生(中国人留学生)、交換留学生及び語学留学生等は含みません

台湾は全体的にベトナム、インドネシア、マレーシアを中心とする東南アジアからの留学生が多いのが特徴です。

TOP5の中では、唯一台湾大学だけが韓国からの留学生が一番多く、それ以外はすべてベトナム、インドネシア、マレーシアからの留学生が上位を占めています。

第一位の明新科技大學は新竹エリアにある産業大学です。留学生の内訳をみると、留学生総数の7割以上に当たる950人以上がベトナムからの留学生となっています。光工学や半導体を学ぶ学生が多いです。

3.日本人留学生 TOP5 (※学部生、院生)

ランキング大学名所在地日本人留学生数
1國立臺灣大學台北市132人
2開南大學桃園市128人
3逢甲大學台中市118人
4淡江大學新北市103人
4義守大學高雄市103人

※台湾統計局『110 (2021-2022) 學年度 大專校院境外學生人數統計』をもとに作成
※「外国人留学生」は外国籍留学生を対象としています。華僑生や陸生(中国人留学生)、交換留学生及び語学留学生等は含みません。

お待たせいたしました。
いよいよ日本人の留学生の状況を見ていきます。

第一位の台湾大學と第二位開南大學は僅差でそれぞれ約130人ほどの日本人が留学しています。
台湾大學では中国文学や政治学、開南大学では人文社会学部で中国語や英語を学ぶ学生が多いです。

第三位は台中市にある逢甲大學。もともと商業学校で商業分野に強く、日本人留学生にも商学部の国際経営、マーケティング、企業管理学科の人気が高いです。

第四位は淡江大學と義守大學の二校が横並びで103人でした。

淡江大學は全英語授業で行われる外交及び国際関係学科がもっとも人気が高く、20名以上の日本人が在籍しています。

義守大學では英語学科、観光学科、国際ビジネス学科など将来の仕事や就職に優位になりそうな実用的な学科に留学生が多くみられます。

4.日本人留学生比率 TOP5 (※学部生、院生)

ラン
キング
大学名所在地留学生数日本人
留学生数
日本人
比率
1東吳大學台北市101人53人52.5%
2台南應用
科技大學
台南市37人16人43.2%
3實踐大學台中市235人99人42.1%
4樹德科技
大學
高雄市239人85人35.6%
5長榮大學台南市173人53人30.6%

※台湾統計局の『110 (2021-2022) 學年度 大專校院境外學生人數統計』をもとに作成
※「留学生」は外国籍留学生を対象としています。華僑生や陸生(中国人留学生)、交換留学生及び語学留学生等は含みません。

続いて、日本人留学生数の比率でランキングを見ていきたいと思います。

一位は東吳大學(台北市)でした。内訳をみると、日本語文学を学ぶ修士、博士課程の留学生が多く20人以上の在籍者がいます。学士課程では国際経営及び貿易学科、英文学を学ぶ学生が多いです。

二位は台南應用科技大學(台南市)。留学生の人数自体少ないですが、留学生の4割以上は日本人、ここ一年で日本人が急増している大学です。応用英語学科の在籍者が多くなっています。

三位は實踐大学(台北市)。国際経営及び貿易学科、国際企業英語学士学位課程、企業管理学科など、ビジネス分野の学科の在籍者が多くみられました。

四位は樹德科技大學(高雄市)。一年生の人数が多いことからここ数年日本人に人気が高まっているといえる大学です。応用外語学科、マーケティング学科の人気が高いです。

五位は長榮大學(台南市)には翻訳学科に日本人が集中しています。台湾でも数少ない翻訳学科ですので、将来通訳、翻訳を目指す人は視野に入れてみたらいかがでしょうか。


留学する場合、大学の学生数、留学生数、日本人が多いかは大学選びの指標の一つになります。

👉 人数が多く大きな大学がいいのか
👉 規模が小さめの大学で学びたいのか
👉 いろいろな国の人と交流しながら学べる環境がいいか
👉 留学生が多く大学側も外国人の受入れに慣れていそうな大学がいいか
👉 わからないことを日本語で聞けるよう日本人留学生が多い大学がいいか
👉 中国語を早く話せるようになりたいから日本人が少ない大学がいいのか

一言で「留学」といってもどの点を重要視するかは人それぞれです。
自分自身がどういった留学生活を送りたいかをしっかりと考えて、大学は選びましょうね。

上記以外の大学でも、興味のある大学や情報を知りたい大学があれば
ぜひ一度ご相談ください。

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台湾の大学の名前あれこれ

台湾の大学情報を見ていると「なにこれ?」と思う大学の名称はないですか?
今回は日本人にはちょっと不思議に感じる大学の名前の秘密に迫ります。

① 師範大学

日本語で「師範」というと、武道や芸道に長けている有資格者の人を連想するのではないでしょうか?

台湾(中国も含む)で師範大学というと「教育大学」を指します。

戦前日本にも教員を養成する学校として「師範学校」がありました。
しかし、戦後になって大学の学部に吸収されたようです。

台湾で教育分野の勉強をしてみたい人は「師範大学」に注目してくださいね。

【台湾の主な大学】
国立台湾師範大学(台北市)
國立高雄師範大學(高雄市)
國立彰化師範大學 (彰化市)

② 交通大学

「交通ってなに?ダイレクトすぎない?車とか電車とか信号とか勉強するの?」
と思ったのは私だけでしょうか……。

台湾(中国も含む)で交通大学というと「総合研究型大学」を指します。
総じて交通大学は、歴史があり、理工学系の難関大学のイメージが強いです。

交通大学の歴史を見ていくと、中華民国時代の1921年まで遡ります。
当時の交通部(省)が管轄していた上海、唐山、北京の学校を合併し、交通部(省)所属の大学とし、名称を「交通大学」としました。

その後、戦争の影響を受けての中国西部への大学疎開や国民党政府の台湾移動も関係し、現在「交通大学」は台湾と中国に以下5校あります。

①【中国・北京市】北京交通大学(交通大学北平分部が起源)
②【中国・上海市】上海交通大学(交通大学上海本部が起源)
③【中国・成都市】西南交通大学(交通大学唐山分部が起源)
④【中国・西安市】西安交通大学(交通大学上海本部が起源)
⑤【台湾・新竹市】國立陽明交通大學(交通大学上海本部が起源)

なお、台湾の國立交通大學は2021年2月に医学部で有名な國立陽明大學と合併しています。

③ 空中大学

「なに空中って?航空とか、ヘリコプターとか空軍のこと勉強するの?」
はじめて聞いたとき、お恥ずかしながら私の思考回路ではこのようなものしか出てきませんでした。

空中大学は主に社会人を対象とした「通信制大学」を意味しています。

空中大学は外国人も入学は可能ですが、台湾の居留証を保有していることが入学の条件となっています。

したがって、日本から台湾留学を目指す場合は希望校に上がることはほぼないとは思いますが、知識として覚えておくといいかもしれないですね。

ちなみに、台湾の國立空中大學は1986年設立、新北市に本部を置く大学です。

今回は3種類の大学の名称についてまとめましたが、他にも興味がある大学の名前があればぜひ教えてくださいね。

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台湾の大学?中国の大学?

台湾と中国には、同じ名前の大学がいくつかあるのはご存じですか?
今回は両国で同じ名前の大学3校を紹介いたします!

1、清華大学

項目台湾中国
大学名称國立清華大学清华大学
略称清大(NTHU)清华 (THU)
所在地新竹市北京市
設立年1955年1911年

歴史をさかのぼると、台湾の清華大学も中国の清華大学も前身は1911年に創立された「清華学堂」です。ルーツは同じなんですね。

その後、1955年に台湾とアメリカとの間で原子力協力協定が締結。台湾にアメリカから原子炉が供与されることとなり、原子力研究の受け皿として新たな機関の設立が必要となりました。

そこで、民国期に中国の清華大学で学長を務め、教育者で物理学者でもある梅貽琦(ばい いき)氏が命を受け、1955年から台湾の新竹で清華原子科学研究所の設立準備を開始。

翌1956年に原子科学研究所を基礎として、台湾新竹清華大学が設立されました。
大学設立に尽力した梅貽琦氏は台湾清華大学の初代学長に就任しています。

こうして台湾と中国に同じ校名、歴史の流れをくむ台湾新竹清華大学と北京清華大学が存在することになりました
現在も両校は技術交流などを行っているようですよ。

2、中山大学

項目台湾中国
大学名称國立中山大學中山大学
略称中山大(NSYSU)中大 (SYSU)
所在地高雄市広州市
設立年1980年1924年

清華大学同様、中山大学も台湾、中国両校のルーツは同じです。
「中山」は孫文の号に由来しています。

設立の歴史を見ていくと、もともと1924年に孫文により広東高等師範学校、広東公立法政大学、広東公立農業専門学校を合併し国立広東大学として設立されました。
1925年孫文が死去するとその功績をたたえ、1926年名称を国立中山大学に改名しています。

と、ここまでの歴史の流れは中国、台湾とも同じ流れとなっています。

歴史が分かれるのが1949年。
国共内戦に敗れた蒋介石が台湾に逃れ、国民党の統治下にあった中山大学は中国政府に接収され、中国広州市でそのまま存続します。

しばらくして台湾で中山大学の復校を望む声が強くなり1980年に台湾高雄市に國立中山大學が設立されました。

中国の中山大学は華南エリアではトップレベルの総合大学で、中国全土でもトップ10に入る大学となっています。一方、台湾の中山大学は台湾南部エリア初の国立大学で、特に海洋学の研究で有名な大学となっています。

3、大同大学

項目台湾中国
大学名称大同大学山西大同大学
略称TTU同大、大同大学
所在地台北市大同市(山西省)
設立年1956年1950年

上記の2校と違い、この2校は全く関係がありません。

台湾の大同大学は、台湾の大手電子メーカー大同公司の会長が台湾工業界の人材育成を目的に「大同工業專科学校」を創設したのが始まりです。
大同公司は、最近日本でも人気のある大同電鍋の製造メーカーでもあります。

一方、中国の大同大学は地名由来の名称で、大学の所在地が山西省の大同市にあるので山西大同大学と名付けられたようです。

ちなみに大同大学は日本(名古屋市)にもありますね。

日本国内で大学を選ぶ際もそうですが、大学の歴史を見ていくとその学校の特色や強みがよくわかるので、大学選びや学部学科選択の指針の一つにもなると思います。

今回ご紹介した大学以外でも、台湾国内の大学について知りたい人はリクエストやお問い合わせくださいね。

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同じ単語でも発音が違う?~中国と台湾で発音が異なる単語

あっという間に4月も今日で最終日。
GWを楽しんでおられる方も多いのではないでしょうか。

前回は”台灣腔”、いわゆる台湾訛りの発音について紹介いたしました。
(前回のブログはコチラをクリックしてください。)

今回は同じ単語で同じ意味なのに、台湾と中国(普通語)では声調や発音(拼音)が異なるものをご紹介しようと思います!

まずは声調が異なる単語から。

<台湾と中国で声調が異なる単語>

<漢字表記>
台灣華語
<漢字表記>
普通話
<発音>
台灣華語
<発音>
普通話
危險危险wéi xuǎnwēi xuǎn
可惜可惜kě xíkě xī
寂寞寂寞jí mòjì mò
法國法国fà guófǎ guó
除夜除夕chúxìchúxī
企業企业qì yèqǐ yè
期待期待qí dàiqī dài

見ていても混乱しますね。しっかり覚えるというよりは、知識として「声調違いがある単語があるんだな」くらいにとどめておいた方がよいかもしれません。

<台湾と中国で発音(拼音)が異なる単語>

<漢字表記>
台灣華語
<漢字表記>
普通話
<発音>
台灣華語
<発音>
普通話
垃圾垃圾lè sèlā jī
暴露暴露pù lùbào lù
暫時暂时zhànshízànshí
步驟步骤bùzòu bùzhòu
乳液乳液rǔ yìrǔ yè
懸崖懸崖xuán áixuán yá

ここまで単語の読み方まで違うと、さすがに聞き取れないですね。
何度も聞き返しそうです。

今回は一部を紹介しましたが、実際に台湾と中国で声調が発音が異なる単語は多数あります。
上記にないものや見つけたものなどがありましたら、ぜひ教えてくださいね!

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台湾腔ってなに?~台湾の中国語の発音

こんにちは。

前回は台湾華語ってどんなことばなのか、中国語(普通語)との字体違いなどについて紹介しました。今回は台湾人の中国語の発音や声調の特徴について紹介しますよ!

台湾人の話す中国語は、一般的にアクセントがあまり強くなく、普通話ほど抑揚がないといわれています。 

この台湾訛りあるの中国語は “台湾腔(tái wān qiāng)”と表現されます。
台湾訛りのある中国語を話す人に対しては、”他的口音有台湾腔(彼の中国語は台湾訛り)”などといったりします。

では、具体的に台湾腔の5つの特徴を見ていきます。

1、声調の抑揚がゆるやか

中国語には第1声から第4声までの4つの声調がありますが、中国で話す中国語は、この4つの声調の抑揚をはっきりして話します。

しかし、台湾の中国語は抑揚がそれほど強くなく音が比較的平坦です。

台湾人の話す中国語は柔らかく感じる人が多いのは声調の抑揚のなさが大きい理由と考えられます。

2、そり舌(巻き舌)をしない

ピンイン表記で「zh-」「ch-」「sh-」「r-」で表される子音は「そり舌音(巻き舌音)」と呼ばれていますが、舌を上にあげて発する音です。

中国ではしっかり舌を上にあげて発音をしますが、台湾人は舌をあまり巻かずに発音します。

台湾のそり舌音の発音は以下のように聞こえることが多いです。

普通話の発音 台湾の発音
「zhi (ジ)」「zi(ズ)」
「chi (チ) 」「ci(ツ)」
「shi (シ)」「si (ス)」

3、鼻音(「n」と「ng」)を区別しない

台湾では「-en」と「-eng」 、「-an」「-ang」の発音の区別をあまりしません。舌の付け根で発音する「-eng」「-ang」を、舌先で発音する「-en」「-an」で発音します。

「ん」の聞き分けが苦手な日本人にはありがたいのではないでしょうか。

ただ、逆に中国で中国語を話すときは気を付けないといけないですね。

4、軽声が少ない

中国語には「軽声」と呼ばれる1声から4声に属さない「軽声」と呼ばれる発音があります。

軽声は文字通り軽く発音する単語ですが、台湾では中国で軽声になるものを普通に発音する単語が多いです。

例えば「もの」を意味する“東西(dōng xī)”。中国語では「西」は「xi シ」と軽く発音しますが、台湾では「xī シー」と1声で発音します。

5、語尾に感嘆詞などがつく

台湾人は会話の語尾によく「啊」「喔」「噢」「哦」「啦」「耶」「嘛」などをつけます。

日本語だと「〜だよ」「〜だね」「〜でしょ」のような語感でしょうか

例えば、好啊~(hăo ā:いいよ~)、 好可愛喔~(hǎo kě’ài ō:とてもかわいいよ~)のような感じです。

これらの単語の発音は台湾語の語尾音に由来しており、台湾人の中国語では使われることが多いようです。

では、次回は同じ漢字の単語でも普通語と台湾では発音や声調が違う単語を紹介したいと思います。

同じ漢字で同じ意味なのに発音が違うって……混乱しかないですね。
せめて知識として把握しておきましょう!

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「台湾華語」ってどんなことば?

台湾で中国語を学ぶ場合、台湾華語を習います。

台湾華語って中国語(普通語)とは違うの?
NHK中国語講座で習った中国語は台湾では通じないの?

などなど……
疑問に思う方もいると思いますが、台湾でも広く「中国語」が使われています。

台湾で使われている中国語は、「國語/guó yǔ」「中文zhōng wén)」 と呼ばれています。

台湾華語は中華民国が制定した標準語で、日本国内で一般的に習う中国語(以下「普通話」)同様、北京官話をベースにして作られた中国語です。

北京官話ってなに?と思われる方もいらっしゃると思いますが、これはこれで長い話になるので別の機会にまた紹介したいと思います。

普通話と言語のベースが同じで、文法は同じであるため台湾でも日本で習った中国語は十分通じますよ。


台湾華語と普通語の違いとして一番大きいのは使用している字体があげられます。

中国語を学習している人であれば一度は聞いたことがあると思いますが、中国語には「簡体字」と「繁体字」の二つの字体があります。

字体の違いを簡単にまとめてみました。

簡体字
英語:Simplified Chinese
・ž主に中国やシンガポール、マレーシア、アジアの華僑が使用
・žž従来の漢字の偏や旁の一部、または全体を簡略化した字体
・ž1956年に中国政府が「汉字简化方案」で制定
繁体字
英語:Traditional Chinese
・ž台湾、香港(ホンコン)、マカオやアメリカのチャイナタウンなどで使用
・ž従来より使用されてきた字体。正字、正体字とも呼ばれる
・ž簡体字と比べ圧倒的に画数が多い


<例>簡体字
獲 → 获(huò)  豊 → 丰(fēng)  馬 → 马(

<例>繁体字
学 → 學  湾 → 灣  国 → 國

日頃から漢字を使っている日本人からすると簡体字は規則性を覚えれば理解が早い、繁体字は常用漢字もしくは旧漢字と同じものも多いので見ればわかるものも多いのではないでしょうか。

漢字の成り立ちなど漢字に対する理解が高い人、漢語辞典をよく引く人、明治~昭和前期(国語改革以前)の小説、書物をよく読む人などであればどちらの字体であっても理解するのが早いのではないかと思います。

台湾華語を勉強する場合は「繁体字」で中国語を学んでいきますよ。

他にも台湾華語と普通語には発音、語彙、使用する単語の違いなど様々な相違点があります。

次回以降、それぞれの違いを掘り下げてみていきます!
お楽しみに☺


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明日開催!台湾正規留学説明会

いよいよ明日は台湾正規留学説明会。
開催に向けて最後の調整を進めております。

本台湾教育センターの郭所長からも
台湾留学関連の資料などを
たくさん送っていただきました!

まだお申し込みは受付けておりますので、
台湾正規留学に興味のある方は
ぜひお申し込みください😊

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◆ 日程:2022年3月29日(火)
◆時間:14:00 ~ 15:30 (90分)
※進行状況により前後する可能性があります
◆ 対象:台湾正規留学を目指す人、興味がある人
※「語学留学」ではありませんのでご注意ください
◆ 参加費:無料
◆お申し込み先:https://taiwan-liuxue-ijin-202203.peatix.com/https://taiwan-liuxue-ijin-202203.peatix.com/
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ご都合により参加できない場合でも、
学習相談や体験授業は無料で行っております。

ぜひお気軽にお問い合わせください。